医者にはどうやらわからないらしい。

がん告知されたので、それについて吐き出したり他の人の役に立ちそうなことがあったらお伝えしたり

北斗晶さんのニュースを見ました。

びっくりしました。
いつもどおりに明るくテレビに出ていたのに、どんな気持ちでいたんだろうと…
私のような一般人の日記代わりのブログですら、自分の気持ちと向き合って、文章にして、それだけでも嘘くさくなったり強がってるなあと我ながら思ったり、
なのに全国の何万という人が見ること前提のブログにあんなふうにたくさんのことを書いて公表するまでに、どんなにつらい思いをしただろう。
癌だっていうだけでつらいのに、そんなことでもつらい思いをすることを選ぶ北斗さんを本当に勇気のある人だと思いました。
芸能人はしょせん他人なので、好きとか嫌いとか普段は考えたこともないし、
ブログをわざわざ読んだりもしないのですが、
北斗さんのブログの読者数が多い理由がわかった気がします。
芸能人だからってつらいときになにもかも書く必要なんか全然ないと思うけど、
それでも自分の書き込みが誰かの支えになれば、と思って書き込む勇気を持ち続けて行かれるなら、心から応援したいなと思いました。

有名人が公表することで話題性が上がり、検診を受ける人や受診する人が増え、早期発見者が増えたら本当にいいと思う。
また、周りの人も
「ああ告知って真っ白になるくらいショックなんだな」とか、
抗がん剤で髪が抜けるっていうのは女性にとっては特筆するぐらいつらいんだな」とか、
「切ったら終わりじゃなくてそのあとに長い闘病がくっついてくるんだな」とか
知らなかった・考えもしなかったことにも目を向けてくれたと思う。

身近な人がならないとわからないし、有名人がならないと興味もないし、
っていうのはやっぱり仕方ないことなんですよね。そんなに毎日病気のことばっかり気にして生きてられないから。
楽しいことを考えて生きているほうが当然いいし。
でも、自分の身体を本当に心配して、気遣えるのはやっぱり最後は自分だけなので、
どうか北斗さんの勇気をきっかけに、早期発見者が増えて抗がん剤治療で長く苦しむ人やその家族が減りますように!
と改めて心から強く願います。


それにしても、ああいういわゆる有名人で、多分なにがしかの優先はあったんじゃないのかなー? と邪推するのですが、
それでも告知から手術まで2ヶ月弱かかるのかと驚きました。
私は告知から手術まで1ヶ月でしたが、その間にがんがさらに大きくなるんじゃないか、今はしてないのにその間に転移するんじゃないか、って癌告知~手術までの間がこわくてたまらなかったのですが
(それはもう、誰にも言ってません・言いませんが毎日泣いていたのはこの時期です。泣こうと思わなくても夜になったら勝手に泣けて泣けて、仕事中でもうっかり泣きそうになったりして大変でした。ご飯も食べられなかったし寝られなかったし。いちばんつらかったな…)
これなんとかならんのかなー(-_-)
緊急性があって即手術、の話ももちろんたまに聞きますが、精神的にはすべての患者にとって相当な緊急性がある時期だと感じています。
手術を2ヶ月待っても大丈夫なら大丈夫で、その確約というか、安心できる材料がほしい。
術前・術後のカウンセリングも全然ないし(私立のすごくお高い病院とかならあるのかな?)、日本の医療のいちばん弱いところはメンタルケアだと言われているらしいですが、患者になってみて、それは本当に痛感しました。
なんとかならんかなー

(だからみんなブログとかに同士を求めて、患者同士で励まし合うしかないんだよね…)