医者にはどうやらわからないらしい。

がん告知されたので、それについて吐き出したり他の人の役に立ちそうなことがあったらお伝えしたり

川島なお美さんの訃報が入りました…

寝る前に明日の天気を見よう、とニュース番組をつけたら…

先日、激やせという写真を見たときになぜこの状態で起きて人前に出ようとしたのか、

周りはなぜそうさせたのかとびっくりしましたが…

お仕事は大切なものだけれど、頑張り時を間違えると大変なことになってしまう。

未だに休職に入ることでうだうだ悩んでいた自分に言い聞かせました。

私たちは心配してくれている人のためにも、なにより自分のために、

まず生きることを考えなければいけない。

その上で仕事がいちばん大事だというならそれはそれで仕方がないのかも知れませんが、決して中途半端に選んではいけないことだと、強く感じます。

 

亡くなられた方に対しては、今はただご冥福をお祈りするばかりです。

がんばって療養しよう、と決められた矢先のことだったのですから、本当につらいことですね…

 

川島なお美さんは化学療法を受けず、代替療法のみでの治療を選択されていたとネットニュースで書いてありました。ホントかどうかは知らないけど、抗がん剤治療を受けると決めて、しばらく考えまいと決めていた代替医療について、またちょっと考えてしまいました。

私自身は現状は化学療法を受けつつ、代替療法で納得できるものがあれば平行でやっていくのがいいのではないかと感じているため、なんかないかなとは思っています。今はとりあえず探さないようにしていますが、気をつけているのは塩分控えめと納豆・ヨーグルトを毎日食べる、くらい。

退院直前に抗がん剤治療する宣告を受けてからずっと副作用に怯えているので、抗がん剤をやりたくないという方の気持ちはめちゃくちゃよくわかります。万に一つの可能性があると言われても、やりたいかやりたくないかの感情論だけなら100%やりたかねーわ。と思っています。

ただ、代替医療に対してたいていされている医療従事者のツッコミが

「ホントにそれがいいものなら、なんで認可させるように働かない? また、なんで未だに認可されない?」

という点が、どうしても素人の私でも引っかかるのです。

母の知人から(その方も癌の疑いありと言われ、そのとき読みあさった本の中でいちばんいいものをと言うことで)いただいたとある食事療法についての本などでは、

こういう理由でこれは素晴らしいんだよ! 俺は末期だったのに治ったよ! とか嬉しいことを書いてあるのですが、全部読んでみたところ

 

・具体的な方法になるとまったく書いてない→自分の患者に詳細指導するのは当然としても、読者にも数例くらいあげてもいいはずなのに、真似できないようにしているとしか思えないくらい具体的な例が 一つも ない。

・いいんだよ化学療法でも自分で考えて決めようね、と書いてある割に、まあ俺は化学療法もやってたけど医者には末期って言われてたし、同時進行でこれをやってなかったらあのままなら確実に死んでたけどねーと繰り返し書かれているから、化学療法を認めているとはとても思えない。

 

この二点で相当頭に来ました。

ホントにいいと思うなら具体的なやり方まで書いたらええやん。本だってただじゃないんだから。実際やるかやらないかは買った人の自由だけど、結局この本読んだってなんにもわかんないじゃん。ちょっと試してみて、本格的にやるぞと思った人をあんたは指導したらいいんじゃないのか?

それに、化学療法もいいよーとか言っておきながらでも同時進行でこっちの方法もやらなかったら死ぬかもしれないけどねーってなんじゃそれ。不安を煽るだけじゃないのか。

という気持ちしか残らなくて、いいこと書いてあったのかも知れないけど全部飛びました。残念(-_-)

 

これではようするに金だろ、って言われても仕方ないと思うんですよ…ホントにいいと思ってるから心からみんなを心配してるから薦めてるんだよ! って言うんなら、

本1冊読んだらある程度は試しに実践できるような説明くらいつけなきゃ、金目当てと思われても仕方ないだろう。

少なくとも、落ち着いて向かい合った人にとっては、信憑性は確実に薄れるんですよね。

でも、癌で死ぬかも知れないと思っている患者はやっぱりなんでも信じたいから、

(もちろん私だってそうです。私がもしもアラブの大富豪でうなるほどの金持ちなら、キノコでも漢方でもビタミンCでも片っ端から試しますよ! だって死にたくないから!)

特に進行性の癌の方なんて本当にいつも藁にもすがりたい気持ちでいるはずだから、

そこにつけ込む商売をする気なら許し難い。

という怒りばっかり感じてしまって、自分が試すどころじゃなくなってしまいます。

 

信憑性のあるデータ、認可を待つばかりもしくは認可をとれるよう動いている明確さ、を併せ持つ、化学療法と上手に補い合える代替医療はないものか。

 

 

もう寝ようと思っていたのに川島さんの訃報を見てしまったのでまた眠れなくなってしまいました。まだ亡くなるような年齢ではなかった方の訃報は、やっぱりとてもつらいです。